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チリリリリーン
チリリリリーン
チリリ…ピロピロロー♪
「……ん?」
ケータイのアラーム音に紛れてメールのお知らせ音が耳に入り、ベッドに寝そべっていた少年は重たそうな頭を起こした。
「こんな朝から迷惑メールかよ…」
彼は寝言のようにごにゃごにゃ言いながら、枕元に置いてある、充電器が刺さったままのスマートフォンに目をやった。
『おはよう武人!今週も一週間頑張ろーう(^-^)!』
その画面を見た少年の目は、さっきまでの半開きのものではなくなり、少女漫画の主人公のような目の輝きをしていた。
「おおー!実花からだー!」
寝ぼけていた少年はハツラツとした声を上げ、まるでガールフレンドからメールが来たような喜びを見せた。
そう見えるのもムリはない。何故なら、彼女は彼の恋人なのだから。
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