* 冷たい上司

8/46
前へ
/979ページ
次へ
いつまでも終わらない3人の会話を聞いてるだけで、時間が過ぎるのが本当に早い。 きよらは積極的に会話を盛り上げる方ではないけれど、この4人の中だと、ちゃんと自分の居場所があるような気がする。 安心する。 楽しい。 笑い声が絶えない。 皆もそれを感じ取ってくれてるのだろう、きよらを気にして話しかけてくれる。 決してわざとらしくなく、きよらを仲間として受け入れてくれてるのが分かる。 きよらはお酒があまり飲める方ではないが、メンバーは決してバカにしたり、強要したりする事はなかった。 きよら以外の3人は揃いも揃って酒豪だったが、きよらが全然飲まなくても絶対責めたりしない。 むしろ気分が悪くなってないか心配してくれたりする。 皆楽しく飲む飲み方を知っていて、ありがたい事この上ない。 きよら以外の3人が丁度よくでき上がった頃には、時計は22時半を回っていた。
/979ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10718人が本棚に入れています
本棚に追加