* 冷たい上司

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こちらならまだコートはいらない。 それでも念の為、大判のストールもカバンに入れた。 日常とは違う緊張とわずかな興奮の為、今は眠気は全然ない。 …よし、頑張ろう…!! 気合を入れてアパートの玄関を出た。 早めに着くように家を出たのに、待ち合わせの場所にはもう皆が揃っていた。 「お、おはようござ…」 「遅い。」 挨拶しようとしたら、水野主任がかぶせてきた。 …集合時間よりもまだちょっと早いのに…。 若干、理不尽さを感じながらも謝る。 「すみま…」 「行くよ。」 「……。」 さっさと歩きだす水野主任の後ろ姿にため息をつくと、広田さんが苦笑しながらミルクティーを渡してくれた。 「車内で飲めば?」
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