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ストローをいじり倒してるきよらに代わって、結沙が喋る。
「だろうねー。きよらって鈍臭いもん!!」
「まー、スタートが下だと挽回しやすいから。」
結沙の言葉に、達明が遠慮なく笑って言う。
…フォローになってないし…。
無意識に、むーっときよらの下唇が出てくる。
「でもさ、きよら、いいじゃんかー。主任様と長野旅行!!」
遥がクックックッと笑いながら言った。
「えー!?何ソレ!?超いいなぁー!!」
結沙がデカい声で興奮して言う。
「ちょ、ちょっと。旅行じゃないし。2人だけじゃないし…。」
きよらが慌てて言ったけど、他の3人はもう聞いてなかった。
勝手に水野主任ときよらの、、長野旅行の妄想談義を始めて盛り上がっている。
…当事者そっちのけだよ…。
きよらは、ストローでウーロン茶を思い切りズズッと吸った。
きよらはいつもイジられ役になってしまうが、4人のこの雰囲気が大好きだ。
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