その日も同じはずだった。

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いつも決まって行く飲み屋がある。 そこは、中に入ると少しリゾート風に作られていて 旅行にきている様な錯覚に陥る気分になる。 ーーーーースカイブルーーーーーーーー という名前のお店だ。 あきはそこが大のお気に入りだという。 私も、嫌いではない。 「でさーでさー!!あのハゲがねー!!・・・・」 あきは、いつも私にお小言をいう上司が嫌いのようで、 いつもこの話題をする。そして、会社の話、趣味の話、家の話、 飼っているウサギのアフルと犬のキキの話もお決まりの話だ。 でも、この話題をしたいからスカイブルーに来ている訳ではない。 ましてや、会社の話でも、趣味の話でも、家の話でも、アルフとキキ の話でもない。 あきは話をとめて、急に顔が笑顔いっぱいになった。 ぁぁ、彼がいたんだな。あきは顔にすぐでるから分かる。 「沙綾!!今日もあの人いるね!!こっち来てくれないかなー」 あきは片思いしている彼がこのお店の店員さんだから常連できているのだ。 「あ!きたーー!」 急に身なりを整え、女の子全開で彼をむかえる。 それをいつもと同じようにただ見守る私。 耳まであるさらさらのミルクティー色の髪が歩く度に 揺れる。大きくもなく小さくもない形がよい目に 細くて筋肉もついている体でおしゃれな服装。 だれがみても格好いいと思うだろう。 そんな彼が私たちのところへ歩いてきた。
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