伝承がほとんど当てはまらない妖怪少女。

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あーっ……でも、嫌いじゃないけど……あまり食べたくないかな、女の子だもん。 葉月:「……今日は絶対に血を吸われると思ったから、それの対策……きっと、これを食べれば……吸血衝動どころじゃなくなるはず……」 みかん:「酷いよ‼」 葉月:「……いいえ……みかんの正体を知ってしまった、あの日から……私は貧血で死にそうだから……それに比べれば……」 訂正します、黙認してるけど……吸血されるのはわりと嫌だったみたいです。 あ、葉月ちゃんが私の正体を知ってしまった理由は……小学生の時、吸血衝動の我慢の限界が来てしまって……当時から同級生だった葉月ちゃんと二人で居る時に……かぷっ‼と。 私が噛んだ傷口は、何故か傷のわりに血も出ないし、跡も数時間ぐらいで影も形もなくなるんだけど……やっぱり記憶は消えないかと。 みかん:「私が暴走しても良いのかな?」 葉月:「……杭か餃子、どっちが良い……?」 みかん:「杭⁉私じゃなくても死ぬよ‼」 どうやら意地でも吸われたくないみたいです。 葉月:「……仕方ない、ならば餃子で……」 みかん:「いや、私が我慢しますっ‼初日からニンニク臭が漂うのはヤバい‼」
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