あんたは今日から私の奴隷なんだから

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アリスが呆れたようにため息混じりに言う。 「えっいや何が? 俺死にかけたけど!?」 あまりに悠然としたアリスの態度に思わず呆気にとられてしまう。 「だからさっき言ったでしょ? “私の奴隷なんだからしっかり働きなさいよね”って」 あ~・・・ 少年思考中―― しっかりと働け+(助けないのが俺のため・・・→実戦を積ませてる?)= ・・・俺も魔物退治!? 「あの~・・・ つまり俺も魔物退治をやれと?」 信夫が恐る恐る尋ねる。 「御名答ぉ~!」 アリスが嬉しげに信夫をビシッと指差す。 「・・・マジっすか?」 「ええ、勿論♪」 「・・・」 あまりにも唐突且つ面倒臭い状況に言葉が出ない。 「・・・」 アリスも信夫を見つめたまま黙り込む。 「とっとりあえず戻りましょ」 しばらく沈黙が続いた後アリスが慌てて視線をそらす。 「おっおう・・・」 危ねぇ~ 今ちょっとドキッとした 「dimension-change」 アリスが呟くと視界が暗転し最初の教室に移動していた。 人物や物などは全て元のままで時計も一秒たりとも進んでいないところをみて信夫は本当に時間が進んでいないことを実感する。 『どう? 凄いでしょ!?』 アリスの声が頭に響く。
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