あんたは今日から私の奴隷なんだから

4/16
前へ
/476ページ
次へ
信夫は急いで制服に着替え部屋を飛び出す。 「あっちょっ・・・」 少女が止めようとした時にはもう信夫はいなかった。 「もう・・・ 一緒に行こうと思ったのに」 少女はため息をつきそう呟く。 (キーンコーンカーンコーン――) 疲れた・・・ あれかチャリンコをすっ飛ばし、 駅の階段を駆け上がり・・・ まぁなんとかホームルーム前に到着できた。 「あ゛ぁ~」 信夫は小さくそう漏らし机に突っ伏す。 前では担任が今日の連絡事項等を話している。 「――以上。 で、まぁお前えらも知ってると思うが今日は転校生がいる」 「おぉぉぉぉぉ!!」 「待ってましたぁ~!!」 「来たぁぁぁぁぁ!!」 一気に教室中が沸き上がる。 そうい言えば教室に来る時そんな話を聞いたような・・・ (どんな奴かなぁ~) ワクワクするものの何故か胸騒ぎがする。 なんか嫌な予感しかしない・・・ 「おい入れ」 「はい」 担任が転校生を促す。 信夫が突っ伏していた顔を上げると、 (――あ) 「アリス・H・デットマンです。 皆さん気安くアリスって呼んで下さいね。 (ニコッ)」 「「「うおぉぉぉぉぉ!!!!」」」 (えぇぇぇぇぇ!!!!) 教室中(得に男子)のボルテージが一気にMAXになる。
/476ページ

最初のコメントを投稿しよう!

663人が本棚に入れています
本棚に追加