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「えっ?」
なんか今すげ~怖いこと言われた気がする・・・
奴隷!?
俺が?
何で!?
ってかこいつに出会ってから理解不能なことばっかで頭腐りそう・・・
これが目的だったのかアリスはそんな信夫を普通にスルーして澄ましている。
何だこいつぶっ飛ばしてやろうか?
――いや逆にやられそうだな。
仕方なく頭の整理がつかぬまま信夫は席を移動する。
「・・・床野もういいか?」
「あっはい。
お騒がせしてすいません」
あっ床野(とこの)って俺の苗字です。
ってか何で俺が謝ってんだ?
「そんじゃ日直号令」
「きり~つ」
担任に促され日直が号令をかける。
「きおつけ~
礼」
「「「ありがとうございました」」」
号令が終わるとアリスの元に人だかりができる。
まぁ転校生でしょっぱなからあんな奇行をしたら質問責めに会うのも仕方ないよね。
一方アリスはそれらの質問にひとつひとつ丁寧に答えていた。
出身地、
趣味、
好きな物等
しかしそのほとんどは嘘なのたが・・・
といってもアリスはこの世界の人間ではないので真面目に答えてたら大変なことになる。
『信夫、起きなさい!!
仕事よ!!』
「ぬおっ!!」
突然頭にアリスの声が聞こえ机に突っ伏していた信夫は驚いて顔を上げる。
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