あんたは今日から私の奴隷なんだから

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『dimension-change』 アリスが頭の中でそう呟くとアリスと信夫以外の人物が全員居なくなる。 「えっ何これ・・・ どうなってんの!?」 信夫がオロオロと辺りを見渡す。 「この世界は一定量の魔力がある者しか干渉できない時間軸を無視した別次元。」 いやごめん、 訳分からん。 アリスは唖然としている信夫を見てさらに続ける。 「つまり私達が今話してるこの時間も元の世界では一切時間は進まない、 止まったままってこと。 わかった?」 「あ~精神〇時の部屋的な?」 「何それ? よくわかんないけど多分それに近い物だと思うわ。 そんでもってこの世界にいるのはあんたと私と“魔物”だけ・・・」 アリスが少しばかり眼光を鋭くさせる。 「魔物って何だ?」 「昨日あんたを殺したやつみたいなのよ・・・ とにかくついて着て!!」 そう言ってアリスは駆け出す。 アリスの言葉を聞くと気が引けるがとりあえず信夫はアリスを追う。 教室を出て廊下を走り階段を駆け降り何かを探すように校舎を走り回る。 しかし信夫は途中であることに気づく。 (あれ? なんか全然疲れない・・・ ってかさっきからずっと走ってるのに息切れしてね~じゃん俺!!) この運動量からして普段の信夫だったら間違いなく撃沈している(野球部なのにね・・・)。
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