663人が本棚に入れています
本棚に追加
は?・・・
またこいつは何言って――
「グオォォォォォ!!!!」
背後から雄叫びが聞こえ信夫が振り返るとクレイドールが腕を振り上げていた。
「やべっ!!」
咄嗟に振り下ろされた腕を横に回避する。
間一髪避けたがクレイドールはそのまま腕を横に振り信夫は壁に叩き付けられる。
「グハァ・・・」
口から大量の血が溢れ出る。
多分だけど内臓何個か潰れた・・・
腹痛くて動けねー・・・
クレイドールが徐々に歩み寄って来る。
やばい・・・
また殺さ――
『全く何してんのよ。
それくらいならもう動けるでしょ?
そんな雑魚さっさと倒しなさいよ不細工!!』
さっきみたいに頭の中でアリスの声が聞こえる。
そんな訳ね~だろ。
・・・ってあれ?
まだ腹部には少し痛みが残っているがさっきの違和感はほとんどない。
クレイドールが突きを繰り出す。
「本当だ、
動ける・・・」
そう呟くと信夫は背中を反らして突きを避ける。
そして相手の腹部に蹴りを入れる。
しかしクレイドールは少しバランスを崩しただけですぐに体制を直し左手で信夫を貫く。
「グァァァァァ!!!!」
信夫の目が血走りクレイドールの腕が鮮血で紅く染められていく。
クレイドールはそのまま腕を横に振り信夫は遠心力により吹っ飛ばされる。
最初のコメントを投稿しよう!