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「グファ!!」
壁に叩き付けられた信夫は傷と口から大量の血を吹き出す。
「ハァ~・・・
ハァ~・・・」
いてぇ・・・
視界がぼやけてきた・・・
信夫はなんとか痛む腹部を押さえる。
あれ?
手に違和感を感じいつの間にかクリアになった視界で手を見る。
血がついてない・・・
いやもう傷口が塞がっているのだ。
アンデットってこうゆうことなのか?
死んだら生き返るのではなく死なないほど脅威的な回復力・・・
まぁこの分だと負けることはないか・・・
勝てねぇけど、
いてぇけど。
アリスがさほど心配する様子も無くこちらを見ている。
その顔は明らかに不機嫌そうだ。
まぁやるしかないか・・・
「ダァァァァァ!!!!」
信夫は立ち上がりクレイドールに突っ込む。
しかし戦況は変わらず相手の攻撃をかわしては反撃し吹っ飛ばされまた再生して攻撃して刺されて・・・
何回も同じパターンを繰り返し体の方は再生するのだが精神的にはボロボロになっていた。
(あ゙~しんど・・・
ってかほとんど生き地獄じゃねぇか・・・
普通の体だったら何回死んでんだよ。
そのくせあいつはピンピンしてるし・・・)
信夫は外傷が全く見えないクレイドールを恨めしそうに眺める。
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