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(ギシッ)
という鈍い音がして怪物の爪が地面に減り込む。
そのまま踏ん張り体を反転させて怪物の腹部にフルスイングを食らわせる。
バットが減り込み呆気なく怪物が吹っ飛ぶ。
「大丈夫ですか?」
信夫が振り返り尋ねる。
さっきは暗くて良く見えなかったがこの子うちの制服を着ている。
(こんな可愛い子うちの学校に居たっけ?)
「邪魔すんじゃね~よ、
不細工」
突然物凄い刺のある言葉が飛んで来る。
「え!?」
一瞬その言葉の意味が分からず信夫は固まる。
「だから邪魔すんなつってんの!!
不細工」
少女がゴミを見るような目つきでこちらを見ている。
「せっかく助けてやったのに何だその言い草は!!」
思わず信夫が反論する。
「うるさい不細工!
あれは私の獲物なんだからね!
不細工
ってか助けなんて頼んでないし!
不細工」
いやっとりあえず語尾に不細工って言うの止めて下さい。
結構傷つきます・・・
つ~か獲物ってどうゆうこと?
「おかしいわね・・・
私以外でこの地区に来てる勇者団はいないはずなのに・・・」
少女がボソボソと呟く
は?
勇者団?
何言ってんだこいつ。
電波か?
「ちょっとあんたどこの世界所属?」
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