たま

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タマは、ご飯をモリモリ食べすくすくと大きくなった。 タマが一才になった時、魚を二匹貰うと一匹はノラの美しいミケ猫にプレゼントしていた。 「まー。タマたっら貢いでいるのね。」 ハタから見ていても二匹はラブラブだった。 タマに魚を一匹だけあげてみた。 こいつは自分で食うに違いないと思ってだ。 タマは魚一匹をくわえてミケ猫に会いにいった。 自分はひとかけらも食べなかった。 晩ごはんの魚の煮付けを少しタマにあげた。 タマのミケ猫を思う気持ちに感動したからではない。魚は嫌いなのだ。 タマがミケ猫にプレゼントしたのは魚、カマボコ、ちくわである。
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