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恋愛物がとにかく好きで、ドラマや漫画によくはまっていた。
幼い頃は少女漫画に憧れて、
「いつか私にも‥‥」
と空想にふけった。
あれは、小学校に上がった6歳の時。
隣のマンションに住む同級生の男の子を恋がしたいがゆえに好きになった。
でもそれは憧れでしかなく、
引っ込み思案だった私は、まだ空想の中でだけ恋をしていた。
「男の子」へ抱いたと思っていた感情は、色々な事に興味を持つにつれて薄れていった。
新しい友達。
交換日記。
クラブ活動。
お母さんに無理を言って始めたピアノ教室。
近所に住むおばあちゃんとドラマの再放送を観ること。
6歳の私はこれだけで精一杯。
本当の恋なんて、この頃の私には
まだまだ空想の産物だったんだと思う。
とはいえ生意気だけど‥‥
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