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「清花ー?どこだった?」
「ヤバい‥‥」
「ヤバい?まさか一番前?!」
「‥‥ちがう」
「なにさー?」
「変わんない」
手の中のクジをひらひらと恵里佳の前にかざした。
「超ラッキー!席変わんないみたい」
「まじ?!ずるっっ!!
‥‥って言いたいとこだけど」
そう言って恵里佳は、同じようにクジをひらひらと私に差し出した。
「嘘でしょ?」
「やっぱクジ運あったみたいよ?私達」
恵里佳の番号は〈39番〉
まさかの私の後ろの席だった。
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