小さな変化

8/10
前へ
/33ページ
次へ
いつも通り、保護者のような気持ちで謝る。 「なんであなたが謝るの!?しかも最初からわかっていたように……」 「え?わかってましたから」 そう言ってあたしは将平の手を握った。 うん、感じる。 そっか、うん。 「……怒ってるわけでも意地悪とかでもないみたい。……ただ、ちょっと困ってるみたいです」 「なにそれ、将平くん?」 「はい。伝わってくるんです。この手から、この感情が……」 先輩も、理解出来ないかもしれない。 ノンちゃんが理解出来るのにも相当時間がかかった。 なのにいきなりなんて……信じられるはずないよね。 「おもしろ~い!」 ……は? その言葉を言ったのは、まさかの先輩だった。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加