66人が本棚に入れています
本棚に追加
右手側に味噌汁、副菜に漬物、主菜は焼き魚という純和風な食卓。
まず箸で魚の身を解し、上部に置かれた大根おろしと絡ませて、それに醤油を足らし、口に入れた。
ふっくらとした淡白な身に、大根おろしのさっぱりとした辛味と醤油の甘味が混ざり合う。
米を含むと、それが更に際立ち、旨味という旨味が至福へと誘う。
思わず頬が緩んでしまった。
(*-_-)「美味い…」
川д川「ありがとうございます」
なんと最上な朝だろうか。
このように充実した1日の始まりは初めてかもしれない。
名も知れぬ目の前の彼女に、感謝をしなければ――
(;-_-)「…じゃなくて!!」
自身の思考にツッコミを入れ、湯飲みに入った冷茶を喉元に注ぐ。
豪快に湯飲みをテーブルに叩き付けると、疑問を彼女へ向け吐き出した。
最初のコメントを投稿しよう!