見えないお友達

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その日は図書館から借りた本と、お姉ちゃんなんだからと仕舞われた玩具を持って『チ ロ』に会いに行きました。 子供ながらに一生懸命考えて、大人にならないようにと思ったのでしょう( ̄▽ ̄;) 秘密基地に行っても『チロ』は姿を現しませんでした。 もう『チロ』に会えないのかと思うと急に悲しくなって山の中でひとり泣いていました。 すると、急に麦わら帽子を被った近所のおじいさんが現れて『どぎゃんしたと!?(どうしたの!?の意味)』と声をかけてきました。 いままで、この場所で人と遭遇したことのない僕はビックリして声が出せませんでしたwww 『こぎゃん山ん中で何ばしよっとね!?危なかばい!?!?(こんな山の中で何をしてるの!?危ないよ!?の意味)』 聞くとおじいさんは梅の実を取りに来たとのことでした。 元々、この山はおじいさんの土地で毎年この時期には梅干し用の梅を取りに来ているそうです。 『ここんとこキレイにしてあったんは、飛柳ちゃんがキレイにしてくれとったとね!?(ここをキレイにしてあったのは、飛柳ちゃんがキレイにしてくれていたんだね!?の意味)』
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