貴方の理想に一歩でも。

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あ…兎ちゃん… 蒼ちゃんと話してる… ネガティブな俺がまた、出てこようとする。 察されないように、明るく行くんだ。スマイル、スマイル。 「おっはよ-っ!」 「ふふ、もう昼だよ?」 「なにやってたんだよ相模くん、おせえぞ?」 にへらと笑う蒼ちゃん。 手招きする松紫。 …にこりと微笑む、兎ちゃん。 勇気を出して言ってみよう。 上手く、上手く、連れだそう。 「兎…兎ちゃん!お茶買いに行きたい!着いてきて!ね?」 ぎゅっと腕をつかむと 不思議そうな顔の兎ちゃん。 だろうね、俺からこんな事言うの、不思議だよね。 「いいけど、はりきりすぎだろ相模ちゃん。」 相模ちゃん。 耳に残る言葉、下の名前で今日は呼んでくれないんだ。 .
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