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「で、ここにまだ疑いを持つ方はいるのかな?www」
本体であるはずのレイがニタニタと笑いながら生徒達に問いかけるが、その問に首を縦にふるものは一人も居なかった。
レイがそれに満足そうな顔で笑うが、コウヤの方へと視線を移すと、その顔をまた意地悪そうに歪め
「赤髪君、喜びたまえwww俺が直々に君をいじってやろうwww」
神になったかの様な口振りで、コウヤに言葉を投げかけた。
対するコウヤは、ちっぽけなプライドを投げ捨ててこれまでした事の無い土下座を床に頭を打ちつける程の勢いでする。
「す、すいませんでしたぁああああ」
レイはその行為にまた満足した様な顔を浮かべ、口を開こうとするが、
「いい加減にしろ、さっさとコイツ等消せ。見てて気分悪い」
スーに持っていた教科書の角で頭を小突かれ、言葉を止めた。
それと同時に、大量にいた分身を一度に消し、スーに恨みを込めた視線を向けた後、
「怒られちゃったwwwwww」
と、最初の時に浮かべていたニタニタとした笑いを止め年相応の笑みをし、生徒達へと向き直る。
「つー訳でよろしく!!ww」
その笑みを受けた女子は目をハートにさせ、男子は尊敬の眼差しをレイへと向けた。
そして珍しい事に、あのクレアも尊敬の眼差しをレイへと向けていたのだった。
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