呪われた学校…（春に）

プロローグ

「そんなことより依頼を受けてあげようよ」

千代は逃げるように話しを変える。
貴は呆れるように溜め息をついた。

「いいでしょう、僕も少しこのことは気になっていたところだ」

「ホントですか？ありがとうございます」

顔明るくして、菊治さんは頭を下げた。

「では、そのあなたたちが言う荒木君の事について教えてもらいます」

「はい」

菊治さんは大きく頷いた。