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5月1日…
はぁー、気分悪いよ。あんなことあったあとじゃあ。
昨日…
「あぁああぁあぁぁあぁ、痛ぇよぉ、痛ぇよぉぉおぉぉ」
生徒は逆関節にまがった自分の腕を見て、もがき苦しんでいた。
「誰か、救急車を呼んで下さい」
「…」
みんな、あまりの出来事に無反応である。
「はやく!」
「はっ はい」
目が覚めたように気付いた女子生徒が返事をして職員室に向かった。
そのあと、生徒は先生の肩を借りて、玄関ホールに下りた
「大丈夫か?」
貴がほとんど放心状態の千代に手を貸す。無理もない、生徒の腕が折れていくのを目の前で見たのである。
「う うん ありがとう。」
千代は貴の手をしっかり掴んで立った。
「千代、今日はもう帰れ。」
突然、貴が言い出す。
「えっ?」
「そんな状態じゃあ、何も出来ないだろう。もう今日は帰っていい。」
千代は貴の優しさに気付いたのか「うん、わかった。ありがと。」と言って帰った。
「…ただの霊だったらいいんだがな。」
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