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「なんだ、悪かったな。俺も今日から通うんだ。これからよろしくな」
今の瞬間まで自分がしていた行為に反省し、謝罪を述べてからそっと右手を差し出す。
しかし少女はピクリとも反応せずにさらに眉間のしわを深くする。
「誰があんたみたいな失礼な奴と仲良くするもんですか!」
絵に描いたような不機嫌さでそう言うと、少女はせっせと正門を通り学校の中に入っていった。
「やべー怒らせたな。それにしてもスルーはないだろ!」
遠くに移動する茶色の髪が徐々に小さくなりやがて見えなくなる。
「……て、俺も行かなきゃ!」
ふと我に返り、歩いて行く他の生徒達が生み出している流れに合わせるようにして縁も正門の中へ進むことにした。
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