黒髪乙女と魔法の属性

6/29
前へ
/545ページ
次へ
 正門から先へ進むと広いグランドを横目に校舎まではわりと直進が続き、迷うことなく昇降口にたどり着くことができた。 昇降口で靴を履き替え、事前に送られてきた学生証を頼りに自分のクラスを確認する。 「俺のクラスは…………D組か。てか1年の教室ってどこだ?」 慌ててリュックから学生証と一緒に送られてきたパンフレットを探す。 「あれ、おかしいな……。ちゃんと入れたと思ったんだけど」 中を隅々まで探してみたが、結局見つからなかった。 「まぁいいや。他の奴について行けばって、あれ?」 辺りにいるはずの新入生を頼りにしようと思った矢先、見渡してみれば既に他の生徒の姿はなく、昇降口にいるのは縁だけとなっていた。 「マジか。まぁ……適当に歩くか」
/545ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7385人が本棚に入れています
本棚に追加