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「それでは入学式をが始まりますので僕の後について来てください」
男は早々にそう告げるとと廊下に出た。
「あれが担任か。まだ若いみたいだけど大丈夫か?」
「あんたに心配されたくはないわよ、まぬけ」
「まぬけはやめろ、チビ」
「なんですって!?」
何を言っても反抗的な態度で威嚇してくる少女に、縁は遠慮することなく真正面から睨み返す。
火花が飛び散る様が見えるくらいの凄まじい喧騒に、同じクラスの生徒達は見て見ぬふりをして移動を始めた。
それでも二人はその場を動かない。
――結局、二人のせいでD組は遅れ、入学式は五分遅れで始まった。
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