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「えー、とりあえず他の先生方には僕から謝っておきましたけど、二人はしっかりと反省してください」
「すいませんでした」
「ご迷惑をおかけしました」
二人がほぼ同時に謝ると男はうんうんとうなずいた。
でもこいつが、っと言いたげだった二人は男の未だに引きつった笑顔から来る視線にひるむ。
思わず唾を飲み込んだ。
ようやく一段落ついたところで男が話を始めた。
「皆さんお疲れ様でした。予定外のことがありましたが、入学おめでとうございます。
今日から皆さんの担任になる”長嶋千里(ながしま せんり)”と言います。一年間よろしくお願いします」
さっきと引きつったものとは違い、爽やかな笑顔で自己紹介をした長嶋は軽く頭を下げた。
「早速ですが、これから皆さんには属性診断をしてもらいます。これは皆さんの身体に宿っている魔法の属性を知るための大事な診断なので、必ず受けてください」
その言葉を聞くとある生徒はうなずき、またある生徒は喜びの表情を浮かべていた。
ある一人を除いて、それは教室のどこでも見られた。
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