黒髪乙女と魔法の属性

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 灯の答えを聞いた長嶋は笑顔でうなずいた。 「よろしい、100点です。よく勉強なさってますね。座ってください」 長嶋の言葉に従って灯は座る。 その様子を尊敬の眼差しで終始見つめていた縁に灯は気づいてビクッとした。 「お前……意外とすごいんだな」 「意外とは余計よ。あんたとは違うんだから」 「へいへい。そうですか。で、お前の属性は何なんだ?」 「だからそれをこれから検査するんでしょうが!! 話聞いてたの!?」 やはり縁との会話ではさっきの風格は感じられなくなる。 周りの生徒も気の毒といった目で彼女を見ていた。 これには長嶋も苦笑いを浮かべている。
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