黒髪乙女と魔法の属性

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  灯の言葉が脳内で何度も響いた後、縁は自分の置かれている状況を理解し顔を青ざめさせた。 「それはマズイ! そんなことになったら母さんに何をされるかわからん! 最近は手紙だけであの仕打ち……マズイぞこれは!!」 急に取り乱すとそれにビックリした灯が振り向く。 「お、落ち着きなさい、まぬけ。何があるのか知らないけど、今ならまだ間に合うわ。転校して自分に合った学校に行きなさい」 その言葉に頭の中で展開を想像する。徐々に目の光が失われていく。 「それもマズイ!! そんなこと勝手にしたらそれこそ命がない!! 自分の行為が無駄になったと知ったら……」 「そ、そう。とりあえず落ち着いて、まずは属性診断を受けなさい。その結果によってはあたしも協力できなくもないから」 灯は先ほどまでよりも落ち着いた調子でそう言った。 その言葉を聞くと、縁の目にはわずかに希望が宿る。 「ホントか!? お前ホントはいい奴だったんだな!」 「ちょっ、まだ喜ぶのは早いわよ!」
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