黒髪乙女と魔法の属性

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   保健室の中に入ってみると部屋は二つに分かれていて右側に男子、左側に女子の列が続いていた。 かすかに薬品の臭いが鼻につく。 先頭にいた長嶋が右手をあげて生徒の視線を集める。 「それでは係りの人の指示に従って診断を行ってください。終わった人から各自教室に帰ってけっこうです」 その言葉に生徒達がうなずき歩みを進める。 「じゃあここで。どんな結果になるか楽しみね」 「おう。じゃあまた後でな」 縁は灯と別れ、他の生徒同様診断へと向かった。 前には同じクラスの男子生徒が規則正しく真っ直ぐ一列に並んでいる。
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