黒髪乙女と魔法の属性

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「――で、あんたの属性は何だったの?」 来た道を引き返して教室に戻ってみると、灯は既に自分の席に座り一人の女子生徒と話していた。 一緒にいるのは金色の髪の少女。 「それよりもまず、この子は誰なんだ?」 「あんた魔法のことは諦めたの? この子は藤原・ジョーン・柊さん。あたし達と同じクラスよ」 紹介された少女は軽く一礼する。その拍子に肩下まで伸びた金髪が揺れた。 「初めまして。柊(ひいらぎ)と呼んでください」 「初めまして。俺は音村縁です。柊さんは外国の出身ですか?」 「母がフランス人のハーフなんです。小さい頃はフランスにいたんですけど、小学生の時から日本に来てるんです」 なるほど、っと納得すると灯が座ったままコツンっと縁の足を蹴った。
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