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ひらひらと舞い落ちていく様を眺めることもせずに今度は二枚目に視線を移す。
『追伸 今、報告が遅いと縁君が思ったなら、それはそのほうが面白いからです』
「って、ふざけんな!!」
少年はもはや怒りを抑えることせずにさらにその先へと読み進めた。
『追伸 母さん達は今もラブラブです』
「どうでもいいわ!! てか、追伸って使いすぎだろ!!」
ただの手紙に一人で全力でツッコミを入れること数回。
母の思いがけない行動に困惑する中、こうして音村縁(おとむら えにし)の高校生活は始まろうとしていた――。
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