続！脇役な主人公

タイトルが適当になってる件について

（……謀られたか。）

多分、この状況は愛が計画したんだろう。そして茜もそれに乗ったんだな……そうじゃなきゃ茜が集合時間に遅れて来る事無い。ましてや電話が繋がらないという事はほぼまずありえないだろう。

「あ、あの……先生？」

……フフフ……この状況……笑ってしまいそうだな。まさかあいつらがこんな余計な事をしてくれるとは………

「先生？せんせ……ひぃ！」

あいつらには死なない程度のお礼をしてやろう。

……フフフ……今からどんなお礼をするのかで頭が一杯になりそうだ……しかしその前にまずは愛と茜を見つけないとな。その為には……

「……戒。」

「はい！何でございましょうか！何でも言う事は聞きますのでどうか命だけは助けてください！」

私が声を掛けた瞬間、戒がそれは見事な土下座を披露した……何でだ？

「おい、どうして土下座するんだ？」

「すみません！先生が無表情から急に口が裂けた笑顔を浮かべるもので！命だけは許してください！」

笑顔を浮かべただけで土下座されるとは思わなかったな。さすがの私だって戒に責任を取れ、と言って八つ当たりなんてしないぞ………多分。