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「時雨ーーー!!!碧ーーー!!!」
俺は隠れようと思ったが、何せ大悪魔だからオーラでばれたらしい。仕方ないとはいえ考えものだな…。ダークマターは走って来るなり、俺の隣に座ってニコニコ笑いながら言った。
「時雨の金髪は綺麗だからすぐわかるな!!!」
口ではそう言っているが本当は俺の放つ気に驚いているのだろう。
「藍!そんな奴の隣に座ったら藍までおかしくなっちゃうよ!?」
朝に会った茶髪のイケメンが焦ったように言った。相変わらず礼儀がなっていない。
「そうですよ。見ているだけで全身に激痛が走る厨ニ病患者は放っておいて生徒会専用席に行きましょう。」
言いながらダークマターの腕を掴んで立たせたのは生徒会副会長の久遠優志-クドオ ユウシ-。綺麗な容姿とは打って変わって腹黒い奴。まぁ敬語を使っているからよしとする。
「全身に激痛が走る!?優志、大丈夫か!?」
副会長の言葉にダークマターは心配そうに尋ねる。副会長は俺に会う度に痛いやら何やら言ってくる。
どうやら俺は何もしなくても人間に負荷をかけられる程に強いらしい。
そんなダークマターに副会長は優しく微笑んだ。
「精神的に痛いということなので大丈夫です。さぁ、早く行きましょう。」
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