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「ふん、愚かな人間達だな。やはり知能があまり発達していないか。」
「何言ってるんだ!?時雨だって人間だろ!?」
ダークマターが驚いたように言った。ほう、あくまで一般人を気取るつもりだな。俺は人間の姿で地上に降りてきているから一般人には区別出来ないからな。
「やるな、お前。」
徹底されたスパイ活動に感心すら覚えた俺はふっと笑って言った。
これが支配者の余裕というものだ。
ダークマターは頬を染めてモゴモゴと返事をした。
「えっ…うん…ありがと…。」
「褒美としてこの魚を「自分で食べろ馬鹿。」
またも碧に遮られる。
…まぁ、従ってやるのも気まぐれの一貫だ。
「碧!友達に馬鹿なんて言っちゃ駄目だろ!!!」
するとダークマターが碧に向かって怒鳴り散らした。
こいつは本当にどっちの味方なんだ?
「時雨もこんな奴に従ってばっかりじゃ駄目だろ!!!何で碧ばっかり!」
つまり、どさくさに紛れて俺と碧の関係を聞き出すつもりか。問題ない。ただの同室者だ。
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