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「藍、こいつらのことは放っておけ。」
「そうですよ。藍が気にする程の人間ではありません。」
「「変人には関わらないのが1番!」」
「藍には俺達がいるじゃ~ん。」
忠実な会計以外の生徒会が口々に言う。あぁ、人間は無駄によく喋るな…。
「俺は人間ではない。」
俺がそう一言言うと周りの人間達はしーんと静まり返り、俺を凝視した。…碧だけは黙々と魚を食べているが。俺は気にせず続けた。
「人間のくせに魔界の支配者に歯向かうなんて愚かしいな。身の程を知れ。」
誰も何も言わない。忠実な会計だけが笑顔で俺を見つめている。
俺の偉大さがわかったようで何よりだ。
それから何事も無かったかのように、魚の焼死体定食を食べ終えた俺と碧は颯爽と去って行ったのだ。
寮に戻る途中碧が
「厨ニ病過ぎて話にならない。」
と言っていたが、そんな病になんてかかっていないことを強調する。
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