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そいつは俺を見るなり驚いたように目を見開いた。
「あっれー、これはこれは零亜様(笑)じゃないですかー。」
「…死神の手先が何の用だ。」
副委員長も馬鹿にしたように言った。
全くどいつもこいつも…。
「助けに来てあげたんですよー。襲われる直前みたいですしー?」
副委員長は首を傾げながらゆっくりと近寄ってきた。
…並々ならぬオーラを感じる。流石は死神の手先といったところか…。
俺の周りにいた奴もそのオーラを感じ取ったのか、動揺し始めた。そして、
「逃げろ!!!」
1人の合図により俺やダークマターの周りの連中がドアに向かって走り始めた。
副委員長は余裕の笑みで呟くように言う。
「逃げられないですけどねー。」
見れば、ドアの向こうにはこれまた死神の手先と見られる力の強そうな者達が。手先達は逃げるあいつらを簡単に捕まえた。
よほど訓練されているらしい。
「じゃあー、零亜様(笑)と転校生も風紀室行きましょうかー。あぁ、親衛隊員は帰っていいですよー。さっき話しは聞いたのでー。罰はくると思うので頑張って下さいねー。」
言って、俺達に背を向ける副委員長。
久しぶりに死神の様子を見るのも悪くない。行ってやるか。
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