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「大丈夫だよ、ちゃんと協力はするから」
いつもの無愛想な顔に小さな笑みを浮かべた
たまにしか見せない笑顔は元々良い顔立ちをしているから……見てるこっちがちょっと恥ずかしい
「……………」
とか思っていたら、ヒスイの表情が段々歪んできた?
「……えっと、ヒスイ?」
「ウザい、失せろ、こっち見んな」
………へっ?
「いきなりどうしたの!!」
ヒスイがSモードになることはよくあるから、あれくらい聞くけど、普通いきなりは言わない
「……なんかおまえ見てたら、わたしより可愛く見えてきた……一発殴らせろ」
「ちょっ!? ヒスイっ!?」
め、眼がガチだ……
「えっあっ……僕、用事があるからもう戻るね! じゃあ!」
三十六計逃げるにしかず、あの状態のヒスイには逃げる一択
すぐさまヒスイの部屋を出て、隣の自分の部屋に駆け込んだ
「はぁ、はぁ……」
ヒスイが追ってくる気配はない
「……生徒会にはヒスイがいるのか」
そんな事実を意味もなく呟いて、これからの苦労を考えると余計に気疲れが溜まっていく一方だった
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