私立千華女学園

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  時間が時間のため、食堂はそれなりに混雑していた 僕と美紗は、奈々子のために4人席を取っておく 少し経って奈々子がやって来た 「ありがとねっ!」 「別に大したことしてないよ」 とまあ、雑談を交えながら食事を進めていくけど あれだけ夕食前に話していたのにまだネタがあるんだなぁ…… とか思っていると、急に場の空気が変わった 「風吹先輩だわ」 「風吹様……」 「風吹会長」 周りの女の子たちはある一点を見てそう呟いていた 「みんな、そう硬くならないで、気にせず、食事を楽しんで頂戴」 風吹会長はそのまま、何故か空いていた窓側端の4人席に座った (周りの女の子がみんな先輩だったから座らなかったけど、あそこは風吹会長専用の席だからか……) あの席は僕たちが来た時からずっと空いていた 周りが上級生だから下級生は座らないし、風吹会長の専用席ということを知っているから上級生も座らない 必然的に席が空くわけだ
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