11人が本棚に入れています
本棚に追加
「風吹 沙羅生徒会長
現在、高等部3年
成績優秀、容姿端麗
風吹財閥の1人娘
時に厳しく、時に優しく、まさに人の上に立つ女性
それはまぁ、憧れちゃうのも無理ないね」
「……奈々子、どこからそんな情報仕入れたの?」
「わたし、中等部からいるからね、校内のことならなんでも知っているわよ」
奈々子が取り出したメモ帳をチラッとみると、ビッシリと文字が並んでいた
「まぁ私たちには、縁なんて、望んでも生まれないだろうけどね」
「そ、そうだね……」
ごめん奈々子、僕たちにはちょっと縁があるんだ
美紗も苦笑い気味に笑っていた
橘家と風吹家とで実は関係がある
古くから風吹家は橘家に仕え、守護、補佐をしてきた
その関係は今も変わらず、保ち続けている
風吹生徒会長との面識はないにしろ、今後なにかあるかもしれない
「わたしたちも食べよ?」
空気がやっと和み始め、僕は思考を停止させ食べ始めた
今、このことを考えても仕方ないからね
最初のコメントを投稿しよう!