私立千華女学園

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  つまり、息子である僕もまた破ることは許されない 「で、でもどうするんですか! 僕は男ですよ!」 「それは女装すれば大丈夫よ、拓海は女の子見たいな顔つきだし身長も小さいから」 美紗と双子の僕は男でありながら、身長は165前後と男としては大して大きくなく、また今まで女の子と間違われた回数は数えきれないほどだ 化粧したら絶対バレないと美容院で太鼓判を押されたくらいだ ……この時ほど、自分の身体を恨んだことはない 「な、なら、入学試験はどうするんですか? もう卒業すらしましたよ!?」 「母さんも千華女学園の生徒なの、ちょっとしたコネがあるからそこら辺も大丈夫」 僕にとってはなにも大丈夫ではない 「……拓海には春休み中に女性らしい振る舞いをできるように仕込みます」 「えっ…?」 いきなりなにを言って? 「菅原! 谷津!」 「「はっ!」」 「へっ……?」 「では、拓海さま、これから大変でしょうが我々が精一杯お手伝いさせて頂くので」 「ちょ、待って! えっ、放して! うわぁぁぁ!!」
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