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厚い敷物/マット=100%の場。広大な面積を誇ったその空間は、主に学生同士の組み手(≒対人戦)を目的として設けられている=屋内実戦訓練施設の一室である。
整然と並ぶ2年2組の生徒&教官の姿は、そこにあった。
「これから行う訓練は、して、大変なモノである」
口髭+鋭角の眼光+スキンヘッド+長躯=教官=通称・《鬼》の怒号が、室内に響き渡る。動き易い黒のスーツ=トレーニングウェアを着用する筋骨隆々=彼→発言→周囲は緊張する。
生徒は皆、訓練服(※エプロン&ヒップバックを除く)を着込んでいた。黒みを帯びた赤=臙脂(えんじ)色のそれを着る彼らの顔立ちは、何処かあどけない。
BUD.
その身のこなしは、子供らしからぬ雰囲気をそこはかとなく晒し出す。根底にあるのは訓練&訓練=厳しい学業を積んだ故の賜物は、そのようなオーラを生み出していた。
「私に倒されるな」
《鬼》は落ち着いた口調で喋る。
「この授業が終わるまでに全員が戦闘不能となった場合、罰を用意するゆえ覚悟するように」
困惑といった感じの雰囲気が、室内に流れる。理由=彼らにはその訓練内容が、変哲に思えたからだ。
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