月夜

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あの子は太陽がいない夜の間も彼を想い続けた。 そんな向日葵を見て、月は不思議に思い尋ねた。 「どうして、気持ちを伝えないんだい?」 「だって、想いを受け取ってもらえないもの。」 向日葵のその答えに、月には疑問が浮かぶ。 「それなら、なんで想い続けるの?」 向日葵はこう答えた。 「嫌いになれないから、かしら?」 「曖昧だな」と月は口にするが「恋なんてそんなモノよ」と向日葵は答える。 「自分でどうにか出来ないのが恋だもの。」
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