バイバイ…

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るなと父ちゃんは…ガラス越しに見つめ合い、目で会話をします。 『父ちゃん…寂しかった…』 『そうだよな…寂しかったよな…るな…ゴメンな…』 『…父ちゃん…』 『…ん? 何だい?』 『……バイバイ…』 るなは、じっと父ちゃんの目を見たまま…お別れのイメージを伝えて来ました。 父ちゃんも、るなとの別れが近いことを感じてはいたが…認めたくなかった。 しかし、言葉では言い表せないような焦燥感や悲痛な感覚に襲われ、目に涙が浮かんで来ました。 「…なんがバイバイか…お前…飯を食え!」 思わず声を荒げ…この小さな娘を叱ります。 獣医さんや他の方々は、このオッサンとセキセイインコのやり取りを見て、驚いていました。 そして、また2人だけにしかわからない目での会話が続きます… 『るな…』 『バイバイ…』 『…るな…』 『バイバイ…父ちゃん…』 『母ちゃんと、息子…お前の兄ちゃんも、後から来るから…バイバイなんて言うな…』
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