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しかし、るなから返って来る言葉のイメージは…バイバイばかりに…
『バイバイ…バイバイ…バイバイ…バイバイ…バイバイ…』
身体が同じ大きさの人間どうしならば…力一杯に、そして優しく…抱き締めるところですが、相手は小さなインコです。
涙が流れ落ちるのをこらえます。
『るな…もう、時間がないのか…』
『父ちゃん…バイバイ…
兄ちゃん…バイバイ…
母ちゃん…バイバイ…
あおちゃん…バイバイ…』
奥様と息子に、早く来るよう催促すると…もうすぐ到着するとのこと。
2人を迎えに行かなければいけません。
『るな…後でまた来る。 待っていろ…』
『父ちゃん…みんなで…お家帰ろ…』
『そうだな…みんなで家に帰ろう…』
そして外出し、息子たちを連れて戻ると…病院は診察の患者たちで超満員の状態でした。
獣医さんも1人で診療しているため、忙しくて私たちに気付いてくれません。
「…入るに入れないな…仕方ない、待とうか…」
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