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かなり長い時間待っていたが、夕方に別の予定がありタイムアップとなってしまった。 息子も競泳の練習に行かなければいけません。
「るなは…アイツは、簡単には死なない。 父ちゃんと約束をしたから、ちゃんと待っていてくれるよ…明日の朝一番で会いに来よう…」
父ちゃんたち3人とあおちゃんは、何度も病院を振り返りながら帰宅しました。
息子が競泳の練習に行っている間に、夕食の買い出しに夫婦で出掛けたが、2人共どんよりと暗い雰囲気です。
「るな…大丈夫だよね…」
「…大丈夫だと思うんだ、るなを信じろ」
「でも…」
泣きそうな顔の奥様。
このとき父ちゃんは既に、るなとはもう会うことが出来ないとわかっていた。
口がきけない動物たちは…目でシンプルに、そして純粋な心を伝えて来る。
だからもう…
るなは…
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