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変なムカつきを感じ、父ちゃんはトイレに駆け込んだ。
「ウッゲエ…」
またしても、大量の吐血だ。
「チッ…クソッタレ…」
家族の笑顔が見たいが為に、常に無理をして来た代償だ…また胃に穴が開いたのだ。 バレないように良くうがいして奥様の所へ戻って行った。
買い物も終わり、帰宅してリビングにいると…
「ああ~! ダンナ…ダンナ~!」
悲鳴のような声で父ちゃんを呼ぶ奥様。
「…ん?何?」
「るなの病院から留守電が!」
夫婦で留守電のコメントを聞いた。
「…るなちゃんは…頑張ったんです…物凄く頑張って、薬も注射も色々変えて辛かっただろうに頑張って生きようとしたんですけど…スミマセン…お迎えに来て下さい…」
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