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~数百年前の話~
あたしは当時、まだ12歳だった。
今日は村のお祭りで、みんな楽しんでいた。
小さな村のお祭りは、村中の人が集まり賑わう。
【おかあちゃん、あっち見て来ていい?】
『今日はお祭りだから、遊んでおいでー。かあちゃん、先帰るね。遅くなったらあかんよ』
【はーい。】
[あたしは嘘をついた。
本当は山奥にある神様のところへ行きたかったのだ。
ここは立ち入り禁止の場所で、村人は近付かない。
あたしはここが好きだった。
何故ならここは太郎との秘密の場所だからだ。]
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