新たな地と女の子

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っしゃぁっ!また勝ったぁ! トラックのなか、はしゃぐ俺。 なんせ姉ちゃんに今五連勝中なのである。 なんで…このあたしが…湊なんかに…。 姉ちゃん、軽く戦意喪失している。 すると、母さんが出てきた。 母さんは心愛のデッキを見たあと、 心愛、あなたのデッキ…決め手ないじゃん。 が~んorz 姉ちゃん、さらに戦意喪失…。 母さん、それは痛すぎるよ…。 湊、今度母さんとデュエルしようよ。 えっ!母さんできるの!? ふっふぅ~ん!なにを隠そう、心愛に遊戯王教えたの母さんなんだから! 悪戯な笑みを浮かべ、平たい胴を張った。 知らなかったぁ! じゃぁ… 母さん強い!? よ、よし、デュエルしようっ! ふふっ、そうこなくっちゃねん。 また母さんは意味ありげな笑みを浮かべた…。 聖刻龍ウシルドラゴンで、とどめっ! ぎゃぁぁぁぁぁっ! 母さんにボロ負けした…。 強すぎるだろ、これ…。 お母さんかっけぇ! 姉ちゃんが賛美を捧げる。 ふふっ、高校生のころはともに鍛えられたからね。 と、父さんが…。 いつもバカみたいにしてるのに… 湊ぉ、今父さんバカにしただろぉ。 そ、そんなことないよっ! 父さんたまに鋭いよなぁ…。 おし、そろそろ着くよぉ。みんな、かたしなよ。おっと、湊。 ん? みんな、はぁいと返事して、俺も起き上がろうとすると、父さんに呼ばれた。 ついたら俺とデュエルな。 父さんめ…。 俺は言ってやったよ。 受けて立つよ! そうこなくちゃな。 父さんは楽しそうに前に向き直った。 さぁ、着いたぜ、新たな地に!
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