1:雨が降る土曜日

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犬を追っていくと、どんどん知らない場所になっていく。 町並みも古っぽい感じになってきた。 屋根がかわらだったり古びた駄菓子屋があったり、 「ここどこだろ…」 もっと犬の後を追って進むと、森に入っていった。 「虫いやだな」 変な虫が飛んでる、這っている。 でも僕のほうには来ない。 どんどん深く深くなっていく… 「凄い…」 犬はどんどん進む。 僕も後を追い進む。 すると開けた場所があった。 紫や赤、黄色にピンク。いろんな花が咲いている真ん中に、古びた門がたっていた。 門だけが。 犬はいつのまにか消えていた。 「わんちゃん?」 僕は探してみた、でもいなかった。 門が気になりだして、ちょっとまわりを回って見てみた、 昔はとても綺麗だったのだろうか、塗装が剥げている。 「…」 くぐろう。 そう思った。 くぐってみた。 そうしたら。 知らない世界に出てました。
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